リンキンパーク自殺から学ぶ、生きてて辛い原因との向き合い方

2017年の7月に世界的な人気バンド、リンキン・パークのボーカル、チェスター・ベニントンが首吊り自殺によってこの世を去ってしまった。

私もリンキン・パークの曲はカラオケで歌うほど好きだったし、
コンサートも行った事があるので、とてもショックだった。

我々から見れば、彼の生き方は、まさにサクセスストーリーであり、
お金もあれば、美人の妻とかわいい子供たち、
さらには地位と言った人々が憧れ求めてやまないものを
全て手に入れていたと言える。

そんな理想の存在とも言える彼が自殺というありえない道を選んでしまった原因は、
過去の虐待のトラウマや鬱だと言われている。

写真で血圧記録アプリ

彼は素直に生きれていたのか?

チェスター本人は何度か、過去のトラウマに付いてインタビューなどで話している。

子供の頃、知人に性的な虐待を受けた事、それが今でも心を蝕んでいる事。
アルコールやドラッグの中毒になったが、それを脱した事、
しかしずっとそれと戦い続けている事。

例えば、リンキン・パークの歌の歌詞の中には、
過去のトラウマと戦っているかのような歌詞の物も複数ある。

我々にとっては、すごくカッコいい曲たちだが、
歌ってる本人にとっては、歌う度に過去のトラウマを呼び起こしてしまうような
辛い経験だった可能性もあるのだ。

もしかしたら、チェスターは本当はリンキン・パークとしてもう歌い続けたくなかったかもしれないし、たとえ人気曲であっても、歌う度に辛い曲もあっただろうという事。

そして、時にはやめた酒やドラッグを
またやりたいという欲求が襲い来る事もあっただろうという事。

彼は自分に、「プロとして仕事はしっかりこなすんだ」とか「プロとして、酒やドラッグを完全に克服した象徴であるべきなんだ。同じ事で苦しんでいる人達の支えになるんだ」とか、皆が尊敬するような自分を演じていた部分もあったのかもしれない。

我慢して、やりたくない事をやっていると
心が壊れていくし、鬱になったりしてしまう。

電車に飛び込んでしまう人も、自発的にそれをやっているわけではなく、
真面目過ぎて、会社を休みたい、もう苦しいから辞めたいと思っているのに、
無理やり通勤を続けた結果、

ホームに入ってくる列車を見て
「あ、ここで飛び込めば楽になれるかも」という衝動で、
無意識的に飛び込んでしまうと聞く。

結局、真面目に自分に規律、ルールを強いて生きてる人ほど、
心がどうしていいか分からなくなり暴走し、死という選択を突発的に選んでしまうわけだ。

これは2001年宇宙の旅という映画で、
HAL9000(ハル)というAIの中でも起こった事だが、

ハルは宇宙船の全てを管理しているAIであり、
上層部から、

  • クルーに真の旅の目的は隠せ
  • クルーからの質問には嘘を付くな

という2つの矛盾するプログラミングを植え付けられた結果、
最終的には両方の命令を遂行するためには、
余計な質問をするクルーは殺せばいいという結論に達し、
クルー達を事故死へ見せかけ殺していく。

「私はこんな仕事本当は続けたくない」
「いや、この仕事を続けなければダメなんだ」

みたいな2つの矛盾する気持ちが激しくぶつかっていると、
ハルと同じように、どちらも解決出来る死という選択を選ぶ事になってしまう。

結局、幸せに生き続けるためには、
今の気持ちに正直に生きる事が大切だという事。

もうこの仕事はやりたくない。もうこういう生活はしたくないと思ったら、
それをやめる事。周りがなんと言おうと自分の気持ちを優先してそれを一度投げ出す事。

一緒に住みたくもない奴と一緒に住んでるなら、
離婚するなり、別居するなり、引っ越すなりして、
その状況から一度脱却する事。

死にたくなるほど苦しい仕事をやっているのであれば、
ズル休みするなり、生活保護に頼ってでも一度辞めてリセットする事。

確かに、その選択をする事によって、また金銭的な問題や
新しい生活へのチャレンジというストレスがやってくるかもしれない。

それでも、本当の自分の気持ちに従って行動していて、
ちゃんと自分の本音と自分の行動が一致していれば、

それがとても小さな事だと分かるし、
その過程をワクワクと共に楽しめるようになる。

今、何か生きていて精神的に辛い、しんどいと感じているのであれば、
あなたは本音に嘘を付いていないかチェックしてみて欲しい。

本音では休みたい、本音では他の事をやりたい。本音では〇〇したい。
「でも。。」

そう、その「でも」が偽物なのである。

「でも。。」に逆らって、周りに迷惑かけてでも、ワガママ言って本音に従う。

他人優先、周り優先、家族優先、世間体優先の生き方をやめて、
自分の本音優先で生きる事を始める。

その時、あなたの精神的に辛い日々が終わりを告げ、
開放感に満ちた本来の人生に戻れる時なのだ。