自分が嫌いを治すには、今の自分を見捨てる事。

私は今の自分が大好きですが、
中学3年までの自分は、一秒でも早く死んで欲しいと思うくらい大嫌いで「黒歴史」と名付けていて、極力思い出したくないくらいです。

その幼少期から中学生時代の黒歴史の間、どんな事があったかというと、

  • 親が貧乏で理不尽で厳しくて、監視されてるような気分ですごく息苦しい日々だった。
  • 学力、体力、芸術、全てダメな落ちこぼれで、馬鹿にされ続け、普通半年程度の修練で2級くらいまでは取れるそろばんを、6年やって4級しか取れなかった。
  • すぐ泣く。弱虫。いじめられっ子のくせに、強いものには巻かれろで、自分より弱い立場にありそうな奴をいじめっ子といじめる。
  • 臆病、奥手、根暗、ドジで、運も悪い。いつも思ったのと逆になる。

といった部分が非常にイヤで、タイムマシンがあるのであれば、
ピッコロさんが悟飯を育てたみたく、徹底的に鍛え直してやるか、
ダメなら自らの手で息の根を止めてやりたいくらい、
本当に嫌悪感しか湧かないような存在です。

でも、今は私は自分の事が大好きです。愛しています。
なぜなら、今は、過去自分が嫌いだった部分を正せているからと言えます。

例えば、昔は泣き虫だったのですが、今は全く泣きません。泣いて誤魔化すクズみたいな自分が大嫌いだったので、そういう自分をやめました。

また理不尽な事を言う人、間違った事を言う人がいれば、以前の昔なら、自分にとばっちりが来るのが恐くて、その人に巻かれていましたが、

今はハッキリと、おかしかったらおかしいと言います。

なぜなら、嫌われる事が恐くないですし、
間違った事をそのまま間違ってると言えない情けない自分でいる事の方がとばっちりを受ける事より何百倍も嫌な気分になるからです。

写真で血圧記録アプリ

思ってる事とやってる事に違いが出ると、どんどん自分が嫌いになっていく

そう、なぜ自分を嫌いになっていくかというと、
本来「こうしたい、こうありたい」と思っている自分と、実際にやっている事、言っている事に乖離があるから、自分を嫌いになっていくのです。

例えば、気になる異性に話しかけたいと思ってるのに、
いつも緊張してしまって、結局ちら見してるだけで、全然話しかけられない、何も出来ない。

そんな事が続くと、「なんで自分ってこうなんだろう。。」って自分の性格がすごくイヤになりますよね。

一方で、なんの躊躇もなく、自信満々に異性に声をかけて、全然異性に困ってない人を見ると、自分がどんどん惨めに思えてきたりもしますよね。

こういうのって、
どうすれば思ってる事とやってる事の乖離を埋めて、
思った通りに動ける自分になっていけるのかというと、

「今の自分を守るのをやめる」

これです。

今の自分を見捨てよう

自分の思った通りに行動できない、自分が嫌いと思う人は、今の自分を守る事に必死なのです。

例えば、昔泣き虫だった自分。これも泣く事で、周りに自分を諦めさせるためにやった行動です。いじめられても泣けば「ああ泣いた」で終わり。親や先生に怒られても、泣けば終わります。

そう、自分を守るための卑怯な方法として、泣くという技を使っていたのです。

リストカットとかもそうで、
それをやる事で、誰かに「もっとしっかりしなさい」とか「自立しなさい、仕事しなさい」とか、何か言われた時に、自傷する事で、それ以上相手に何もさせないため、自分を責めさせないために、自分を守るためにやっているのです。

そんな自分が好きなら、別に問題ないんです。
問題なのは、そんな自分が嫌いだという事。

本心が願っている自分というのは、
そういうズルい武器に頼らない自分になる事なのです。

じゃあ、どうすれば、本心が願っている自分になれるかというと、
今の自分が傷つく事を受け入れるという事になります。

というのも人間が思った通りに行動できない原因は、

  • 恥ずかしい思いをしたくない(恥をかきたくない)
  • 傷つきたくない
  • 馬鹿にされたくない
  • 変な奴だと思われたくない(良い人だと思われたい)
  • 損をしたくない
  • 失敗したくない

こういう気持ちがあるからなのです。

気になる異性に声をかけられない理由も、

  • 変な奴だと思われたらどうしよう
  • 私の事好きなのかなとか思われたら恥ずかしい
  • 拒絶されて傷つきたくない

のように、上のような感情を感じる事を極度に恐れているがゆえに
思った通りに行動できないのです。

では、どうすれば自分を好きになれるかというと、
今の自分を諦める事です。執着を捨てるんです。

  • 変な奴だと思われてもいいや。思われたからってだから何?
  • 私の事好きなのかしらとか思われてもいいや。思われたからってだから何?
  • 拒絶されたらされたでいいや。嫌われてもいいや。だから何?

こういう感じで、相手にどう思われてもいいやと、相手にどう見られるか、どう思われるかを諦める事が、あなたが一番簡単に強くなれて、自分を好きになっていける方法なのです。

「だから何?」が自分を好きにする

実際、例えば、気になる異性に「私の事好きなのかしら」とか思われたからって何なのかって事なのです。

ああ、そう思ってるんだ。どうぞご勝手に。
あなたにどう思われようと、私になんの害もないので。

と思っておけばいいのです。

話しかけたら、緊張して水をこぼしてしまった。声が震えてしまった。
こういう経験、私もありますよ。

でも、そんな時も、「緊張してるのかしらって思われたら、思われてでいいや。どうぞご勝手に」って思っておけばいいのです。

「ダサいって思われた」と感じるなら、「どうぞ、ダサいと思ってもらって結構。だから何?ご勝手にどうぞ。」と思っておけばいいのです。

そう、人にどう思われるかを諦めるのです。

自分が嫌いな理由は、今自分が持っている「人にこう思われたい。こうは思われたくない」っていう執着にこだわっているから起きる事なのです。

この人にどう見られるかという執着を捨てた時に、人はものすごく強くなれますし、自分の事が好きになれます。なぜなら、思った通りに行動できるようになるからです。

未来への執着も捨てる事で最強になる

また、上司や先生、親など、そういった上の立場の人を恐れて言い返せない自分が嫌いだという人も多いと思います。

これも、結局は今の立場を守りたいから、本音を押し込めて我慢し、それを繰り返しているから、自分が嫌いになっていきます。

例えば、会社で理不尽な目にあっても、言いたい事が言えない理由は、
会社をクビになりたくない、給料が入ってこない生活になりたくないからですよね。

確かに組織の中では、自分の意見を引っ込める事も、統制を取るために必要な事も多々あると思いますが、理不尽な事に対しては、ハッキリと正しいと思う事を言わないと、
段々と自分の精神が参っていってしまいますよね。

ここでも、結局自分を嫌いにならないためには、安定した今の暮らしへの執着、現状を維持する事に対しての執着というのを捨てる事です。

上司に嫌われてもいいや。左遷されてもいいや。最悪クビになってもいいや。その時はまた新しい仕事を探せばいいや、すぐに見つからなかったら生活保護に頼ればいいや。なるようになるさ。

と言った感じで、現状維持を諦める事で、言いたい事がビシっと言えるようになります。

これは、離婚したいけど、夫の稼ぎで生活できなくなるという恐怖心から、
嫌いな夫とずっと離婚しないでいるという主婦の人にも当てはまるでしょう。

結局、今のその状態で、自分を好きでいられるなら、全然いいんです。

「そんな状態に耐えられる自分は強くて好きだ」というセルフイメージが持ててるなら、なんの問題もありません。とても健全ですし、そういう人は出世したり、幸せに生きていけるはずです。

問題なのは、我慢する事によって、自分を嫌いになり、最後は自傷や鬱、自殺などの、自分を壊す方向へ走ってしまう事なのです。

我慢して我慢して我慢したあげく、自分が壊れてしまう。自信を失う、生きる気力を失う。
それでは、我慢する意味が全くありませんよね?

我慢し損じゃないですか!

だったら、お金や安定した暮らしへの執着を捨てた方がマシです。

捨てて戦えたら、それが出来た自分を思い切り褒めてあげましょう。
よし!今までの弱い自分を越えられた!とガッツポーズしましょう。

そうする事で、自分を好きになって、自分に自信が付いていきます。
勇気がどんどん湧いてきます。

そんな好きな自分になれれば、たとえクビになっても、もっと良い会社に転職出来たり、
起業出来たりするようになります(これは自分や友人も経験があります。)

なぜ理不尽にも屈してしまうかというと、
やはり、「上司に嫌われたくない」「周りに変な奴だと思われたくない」
みたいな自分以外の人基準で考えているからなのです。

もしくは、暴力を振るわれるかもしれないという恐怖もあると思います。
でも、暴力を振るわれたら、相手を告訴も出来ます。

ここで、大事なのは、相手を上に見すぎない事です。
相手が会社社長だろうが、上司だろうが、先生だろうが、
人間みな平等です。法律でそう明文化されているのです。

なので、同じ人間として接していれば、恐くなくなってきますし、
怖がる必要がないという事が分かってくれば、極度に緊張しなくなってくるので、
ドジも減りますし、自分を好きになっていく事が出来るようになります。

大事なのは執着を捨てる事!

いろいろ話してきましたが、嫌いな自分から好きな自分になるためには、
結果に執着しない事なのです。

「嫌われたくない」「クビになりたくない」「恥をかきたくない」のような、結果に執着しているがゆえに、体が緊張してしまい、恐怖に支配され、本当にしたい行動が取れなくなるのです。

そんな、本音で望んでる事とは違う行動をいつもとってしまう自分を嫌悪してしまう。

だから、他人にどう思われたいかに執着せず、自分はどういう人間になりたいかという視点で行動してください。

そしたら、自分が大好きになれて、情けない自分をギッタンギッタンにしてやって、成長した強い自分になれて、理想の自分になれます。