相手に喜んでもらう正しい方法。逆にひんしゅくを買う行動してませんか?

妻(タイ人)の両親が日本に旅行に来た時の話です。

妻のお父さん(呼称:ポー)は、去年埼玉県の川越市(江戸のような町並みの所)に連れて行った際、そこのお土産屋で、声マネするぬいぐるみを孫のために買いました。

この声マネするぬいぐるみ(声マネミーちゃん)は、孫に大好評だったようで、
ご近所でもそのオウム返しする人形が非常に面白くて話題になったそうです。

そして、今年もぜひ声マネするぬいぐるみを、孫やご近所の子供さんへのお土産に買って行きたいとの事で、また川越に行きたいなぁと言っていました。

写真で血圧記録アプリ

こっちって言ってるのに、あっちへ連れていった。。

それを聞いた時、私は「え?町並みが面白いから川越行きたいんじゃなくて、オウム返しするぬいぐるみ買いたいがために川越まで行くの?それはどうなのよ(笑)そもそも同じ店がまだ存在してるか分からないし、同じおもちゃが売ってるとも限らないよ?とりあえず近所のトイザらス連れていって、無かったらネットでオーダーでもいいんじゃないの?」

と、提案し、さっそくトイザらスへ連れて行きました。

トイザらスでも、他社の類似品は売ってましたが、値段も前買った奴より倍近くするし、デザインなどもあんまりポーは気に入らないのか、興味なさげでした。

「あの店に行けば欲しいものが何でもあるのに。。」となんだか寂しそうな背中を見せながらぼやいていました。

確かにその川越のお土産屋、喜来々(きらら)というお店なのですが、
私も非常にセンスの良いお土産を沢山置いているなぁと関心したお店でした。

インテリアとして置いても恥ずかしくないハイクオリティな甲冑や刀などの小さなレプリカが売ってたり、日本人形が売ってたり、外国人向けのお土産が多いですが、日本人から見てもこれいいなって思うような面白いものが沢山置いてあり、写真のように、おもちゃもサンプルがあって試せて、何かと気が利く店だったんです。

実際に妻の両親は去年はそこでいろいろなお土産を買っていきました。

自分がやられた時は嫌だったはず

ここで自分が逆にタイに行った時の事を思い出しました。

私はタイのご両親の家の近所にお気に入りのクイッティアオ(タイのらーめん)の屋台があって、そこで毎日でも食べたいくらいだったのですが、

なぜか私がクイッティアオ食べたいというと違うお店ばかり連れてかれたのです。

「こっちの店はマズイから」とか「こっちの方が美味しいとか」「こっちは違う種類がある」とか「今日は午前中はやってないはずだ」とか、難癖付けて嫌がらせしてんのかと思われるくらい、なぜか違う店ばかり連れてかれました。

他にも私は道端の屋台の料理が本当に美味しくて大好きなのに、
客人だからと気を使ってるのか、なぜかちょっと高めのレストランばかり連れていきます。
そういう所に限って、くっそまずくて私はほとんど食べずじまい。倍払って、倍マズイ、ふざけてるのか?といつも私はイライラしてました。。

向こうとしては、VIPな接待をしてるつもりなのでしょうけど、
私の行きたい所とは違う場所ばかり毎日連れてかれるので、
むしろ腹立つばかりで、

で、結局「もう、いいから。一緒にご飯食べに行かない。俺は俺で一人で屋台行くから、そっちはそっちで食べてきなよ。」と一緒に行動する事を完全に拒絶するようになりました。

逆にたまたまライオンや虎の赤ちゃんが抱ける動物園の看板を見かけて、
「ああ~いいなぁ~ちょっと怖そうだけど俺も戯れてみたいなぁ~」とぼやいたら、

なぜかそのぼやいた一言が、ご近所に伝わってて(笑)、ご近所の仲良くしてくれるおっちゃんが、車で現れて「よし行くぞ!」と、なんとその動物園に連れてってくれて、本当に豹の子供と戯れるという貴重な体験ができ、めちゃくちゃ感謝したのを覚えています。

欲しがってるものを素直に与えろ!

で、話は戻って、人って自分が「これが欲しい!」とか「ここに行きたい!」とか、そういう思いがあったら、そこに行かない限り満足しないんですよ。類似品をいくら与えたって不満は募るし、逆にひんしゅくを買うだけ。だったらむしろ与えない方がいいんですよ。

その事を思い出したので「じゃあ川越行こう!」と次の日川越に連れて行きました。

面白いのが、いつもはいぶかしい顔つきで歩く速度もめっちゃ遅いポーが、川越に着いた途端、ニコニコしながらすごいスピードでテクテク歩いていきます。

例のお店を無事発見。しかも同じおもちゃ売ってる!しかも他にも笑い転げる犬のぬいぐるみなど、いろいろ気に入ったものがあり、そこでバッチリお孫さんやご近所さんへのお土産が揃いました。

もちろん町並みや川越らしい和食なんかも楽しんでいたので、なんだかんだ連れてきて良かったなぁと。

もう完全にポーの中では、「あの川越のお土産屋が俺の楽しみなんだ!」っていうイメージが出来上がってたので、我々がいくら類似のお土産屋とかお店を紹介しても、そんなのは彼を苛立たせるだけだったわけです。

行きたいって言ってる所に連れてってあげる。
で、もし目的のものが無かったら無かったで、ネットでオーダーするなり、諦めるなりすれば良いわけなんですね。

で、これ、本当に気をつけて欲しいのですが、
人を喜ばせたいとか、感謝されたい、自分を好きになってほしいとか、そういう願望があるのであれば、相手の本当に欲しい物を与えて、相手の行きたい所に連れていってあげましょう。

例えば、あなたにお子さんがいて、お子さんが「これ食べたい」って持ってきたものが、あまりあなたの好きなものじゃなくて(もしくは数十円高いもので)、『それじゃなくて、こっちの方がおいしいよ』とか言って、自分の都合の良いものを押し付けるパターン、そういうのも子供の心を捻じ曲げるだけです。子供がひねくれた性格になったり、言いたい事を言えないとか、思ってる事とは違う事ばかり口にする子供になりかねません。(なんでもかんでも与えろって事じゃなくて、欲しがってるものとは別のものをこっちの都合で与える事は不満足しか生まないって事です。)

相手が欲しいものを与えて、満足させてあげれば、相手から感謝されますし、相手から好かれます。相手はとってもハッピーになるし、自分もそれを見てハッピーな気持ちになりますよね。そして相手から幸せオーラが自分にも循環して、自分にも良い事が起こります。

もちろん相手が「何が良いか分からない。何か特定のコレだってものがあるわけじゃない」っていう場合は、あなたが提案すれば良いです。その提案したものを、相手がすごく気に入る事だってありますので。

相手が「コレが欲しいんだ!」「ココに行きたいんだ!」って言ってるのに、違うモノを提案したらひんしゅく買うだけだし、お互いなんのハッピーも生み出さないですよって話です。

自分の誕生日にイチゴのショートケーキ食べたいって言ったのに、家族がチョコケーキとかチーズケーキ買ってきたら、「え~~、まあケーキ食べれるのはうれしいけど、えーーー。。。」ってなりますよね?

食べてる間もずっとイチゴケーキの事が浮かんじゃって、全然目の前のケーキがおいしく感じないはずです。

そういう事です。

相手が欲しがってるものを素直に与えて、自分にも幸せエネルギーを循環してもらいましょう。

PS. 自分で自分に与える時もこれは一緒です。
あれが欲しい、あそこに行きたい、あれが食べたい。。何か浮かんだら、それを手に入れましょう。自分が欲しがってるものを与えず、類似品ばかり与えていると、欲しいものが全く手に入らない人生になります。

その辺についてはまた別の記事で書いていきます。