夫婦関係や恋人関係がうまく行ってない。
相手に対して募る不満があり、それがもう爆発しそうだ。
もう限界かもしれない。もう別れてやりたい。
逆にすぐフラれる。すぐ捨てられる。
ありますよね。人間皆考え方が違うので、
ぶつかるのは仕方ありません。
と言っても、実はその状況はあなた自身が作り出している可能性が高いのです(え?)。
あなたの愛が歪んでいると、見事に相手の信頼を失っていきます。
ここでは、どうすれば、夫婦関係や恋人関係、(親子関係も)を改善できるかを
話していきます。
相手の欲しい物をちゃんと与えてますか?
私は料理が得意なので、男性ですが自分で料理する事が多いです。
時々妻に「私が作った奴も食べてよ!」と言われます。
まあ、確かに自分が愛情込めて作ったものを
食べてもらえるというのはとても嬉しい事ですし、
逆に食べてもらえないと哀しくなりますよね。
で、私も妻の料理の中で好きなものがいくつかあります。
ふと先日も、とある妻の料理が食べたくなったので、
リクエストしました。
「こないだ、ひき肉をすっぱ辛く炒めた奴作ってたじゃん?あれまた食べたいから作ってよ」
妻は、いいよと嬉しそうにそれを作る事を約束しました。
しかし。。
出来た料理を見て、びっくりしました。
「ひき肉をすっぱ辛くした奴」と具体的に説明したのに、
ひき肉ではなく、豚肉のスライスで作って出してきたのです。
「え?なんで?俺が食べたい奴は、ひき肉の奴って言ったじゃん!」
『え、でもこっちの方がおいしいと思ったから。』
実際、口に運んでみると、食感も自分が求めていたものでは全然ないし、
肉が厚い分、酸っぱさばかりが強調され過ぎてて、全然おいしくありませんでした。
一口食べて、「なんでひき肉って言ったのに、わざわざ勝手にアレンジすんだよ!」
と私は怒り出し、せっかく作ったのに食べてもらえない妻もなんだよ~という感じなわけです。
結局、次の日、妻がひき肉で作り直した所、「そうそうこれだよ!これ!俺が食べたかったの!めっちゃおいしいじゃん!なんで最初からこれ出してくんないの?」と文句言いながら、しっかり平らげました。
で、これ、私の母も同じ事をよくやってました。
母が子供の頃作ってくれた料理はとてもおいしかったのです。
なのに、段々テレビの健康番組に洗脳され始め、
美味しかった料理にあれもこれもと
テレビで紹介される健康食材を必ず入れてくるようになりました。
美味しかった料理が台無しの味になり、
毎回「まずい!なんでこれ入れるの?」と母と言い争うようになりました。
『健康にいいからよ』の一点張りで、
さらにマッドサイエンティスト的な料理に磨きがかかっていくので、
私は一切母の手料理を食べなくなり、
自分でわざわざ作ったり、弁当を買ってきて食べるようになりました。
そう、人は自分勝手なのです。
相手のためを思ってやっていると思ってる事は、
実は余計なお節介で、非常に不愉快な事だったりします。
例えば、今回の妻の料理の話で言えば、私がリクエストしてない時に、
妻が新作を出してくれるなら不満はありません。
単純に試してみようという気持ちで食べられますし、おかずが一品増えてありがたいわけです。
逆に「あれが食べたい」とリクエストしてるのに、違うのを出されると
「なんで欲しいと言ったものをくれないんだ」と頭にくるわけです。
どんどん嫌いな妻に努力してなっていく
とあるカウンセラーの方がこんな話をしてくれました。
旦那さんは白いご飯が大好きで、卵かけご飯を死ぬ時は食いたいと思ってるような方なのですが、
なんと奥さんが、旦那にもっと認めてもらいたい、振り向いてもらいたいと、料理教室に通いだして、混ぜご飯だとか、炊き込みご飯だとか、イタリアンだとか、食べたくもない料理を頑張って作り始めたんだそうです。
で、旦那が美味しいって言ってくれないから、もっと料理を勉強して、もっと凝ったものを提供してくる。。それを美味しいと言ってくれない、褒めてくれないから奥さんは旦那にうんざりしてるし、旦那もシンプルなものが食べたいのにいつも食べたくもない創作料理を出されるので、奥さんにうんざりして、どんどん家庭関係がおかしくなって、それが仕事にまで響いてきたと。。
そう、相手が欲しいと言ってるものを提供せず、思い込みで暴走する事で、
どんどん夫婦仲、恋人仲、親子仲がおかしくなるのです。
これは男女逆や親子関係でもそうで、
妻が、お気に入りの化粧水があって、それを買ってきてと頼んだのに、
「別に中身は100円ショップのと変わらないだろう」とか言って、
違うブランドの化粧水とか安いのを買ってきたら、怒り心頭しますよね。
そう、欲してないものを与えられても何にも嬉しくないどころか
頭に来ますし、信用、信頼がマイナスになるのです。
このマイナスが積み上がっていくと、離婚、浮気、お別れです。
だから、子供が「これが欲しい」と言ってるのに、
「こっちの方がいいじゃない」とか言って、別のを買い与えたりするのも
子供の本音を捻じ曲げて、自分を表現できない性格になるのを助長していたりしますし、
親への信頼もどんどんマイナスになっていきます。
実際、レストランに行って、頼んだ料理と違うのが運ばれてきたら
頭に来ますよね?2度とこんなレストラン来るかってなりますよね?
それと一緒なんですよ。
勝手に自分が「こうした方がきっと相手は喜ぶだろうし、
相手のためになるだろう」なんていうのはエゴでしかないのです。
相手に喜んで欲しかったら、
相手に気に入られたかったら、
相手が欲してるものをそのまま与えればいいのです。
すごくシンプルですし、
「何をあげれば喜んでくれるんだろう」なんて悩む必要すらないので、非常に楽です。
相手が一番欲しいものを与えれば、
自分もずっと一番欲しかった、
- 相手からの愛情とか、
- 相手が褒めてくれる事だとか、
- 相手の笑顔
が返ってくるわけです。
だから、相手から何かリクエストが飛んできたら、
それをそのまま返してあげましょう。
「醤油味がいいっていうけど、毎回醤油味じゃ飽きちゃうよね。じゃあ今回は味噌味にするか」みたいなのが、まさに余計なお節介なのです。まさに怒りを買うのです。信頼がマイナスになるのです。
相手が「これ飽きた」って言うまでそれを素直に与えればいいのです。
引き寄せもそうですが、「1戸建てのマイホームをください」って天にお願いしたのに、マンションのお宝物件情報ばっかり入ってきたら、「なんでだよ(怒)!」ってなるでしょ(笑)。
相手が欲してるものというのは、
相手の愚痴なんかをちゃんと聞いていれば普通に分かります。
例えば、「あんた最近ハゲてきてるわよ。あんたのお父さんみたくハゲたら嫌よ!」と私が妻に言われた時は、AGA医院に行って治しましたし、
「あんた、その服何年着てるのよ。もう色剥げて、ボロボロじゃない。ホームレスみたいだからやめてよ!」と言われれば、新しい服を買いに行ったり、買う時も、妻に「これいいと思うか?」とちゃんと試着した姿をLINEで送って、OKが出てから買ったりします。
相手が嫌がってる、文句言ってくる事を修正していく、
相手が欲してる事をやる、欲してるものを与える。
それでいいのです。
相手の本音が分からない場合は?
相手の本音が分からないなら、もっとしっかりコミュニケーションを取ると良いです。
あえて喧嘩を売るのも効果的です。
「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」
これ、ハンターハンター1巻で、レオリオとクラピカがマジ喧嘩し始めた時にゴンが言った一言(ミトさんから教わった一言)です。
相手を怒らせると、相手は心のうちに隠してた事をぶちまけ始めます。
つまりうちに秘めていた本音が分かるわけです。
ああ、そんな事を思っていたのか、そこを直して欲しかったのか。
これが分かれば、それをやるだけで、相手の信頼を得る事が出来ます。
だから、やたら秘密主義なパートナーなら、
わざと怒らせて、本音をぶちまけさせるのも手ですね。
逆に相手が秘密主義になるという事は、それだけ信頼がもうマイナスで
この人には話したくないと思われてしまっている、もしくは今まで相手の意見を無視し過ぎてて、何を言ってもこいつには無駄だと、あなたへの信頼が完全に枯渇してしまっている可能性も高いです。
結局の所、
自分の愛が歪んでなかったか?暴走してなかったかを見直し、
しっかり相手と向き合い、
自分の思い込みは捨てて(ここ一番重要!!)、
相手の欲してるモノをそっくりそのまま返してあげる事が、
夫婦仲、恋人仲を元に戻すために、より良好に強いものにしていくために
非常に大事だという事です。