「うちの奥さん/旦那さんが最近太ってきてて、本気で痩せてほしい。もう愛せない」
「彼氏がくちゃくちゃ音を立てて食べるのをやめさせたい。ほんと嫌」
「借金グセがある彼氏を変えたい。まともになってほしい。これじゃ結婚できない」
「引きこもりの息子にいい加減、目を覚まさせたい。」
「毒親に毒親だと分からせたい、傷つけてる事を気付かせたい!」
などなど、
「頼むから変わってくれ!」「その悪いクセを直してくれ!」
そういうのってあると思います。
ただ、きっと今まで相手にあなたがいくらアドバイスしたり、怒鳴りつけたりしても、相手は変わらなかったと思います。
というのも、基本的に人を変える事は出来ません。ある条件が揃わない限りは。。
ここでは、その条件を無理やりにでも揃えて、
相手を自分の願い通りに変える方法を話していきます。
とても重要な事を最後に言ってますので、
相手を本気で変えたいなら、絶対に最後まで読んでください。
人が変わる時とはどんな時か?
ある時、頭の良い一流大学の学生が、カルト宗教に傾倒しだしたり、
またある時、明るく自信に満ちていた友人が、突然引きこもりになったり、
人って変わる時は、一気に変わります。それが悪い方向であろうと、良い方向であろうと。
じゃあ、どんな時に人というのは変わるかというと、
- ものすごいショックな事なあった時
- ものすごく尊敬できる人と出会えた時
基本的にこの2つです。
例えば、ニートの人に「いい加減、働きなよ。仕事探しなよ」っていくら誰がアドバイスしても、その人はまず変わる事はないでしょう。
でも、突然親が死んだら、変わります。
親が死ぬ=仕送りがもう来ない
なので、今の生活を続ける事がもう出来ないと潜在意識の奥底まで悟り、心の奥底からいよいよ本気にならないとまずいと気付くからなんですね。
人の潜在意識や本能というのは、基本的に変わる事をとても嫌います。
同じ生活を繰り返していた方が、より長く生き延びれる確立が高いとインプットされているからです。
動物は縄張り内は安全ですが、縄張りから出ると外的に襲われて死んでしまう確立が格段にあがりますから、同じ縄張りで同じ生活をしていた方が安全だと本能にはプログラムされています。
その本能のプログラムが、「ニートから脱出して働くぞ!」って思っても、
『無理無理、やめとけ。面接で馬鹿にされて、嫌な思いするだけだぞ!』
『それより本棚にある漫画読んで一旦リラックスしようか。ストレスは良くないよ』などと、恐怖心などを煽って変わろうとする行動を止めに入ってきます。
しかし、親が死んだのような強烈なショックが加わわったり、もう同じ生活を繰り返す事が困難だと潜在意識までしっかり理解すると、今のままを続ける方が、生命維持に危機が起こると感じるので、ここでようやく本能が出す恐怖心から開放されて、体がまともに動くようになります。
カルト宗教に突然傾倒するパターンだと、
これも、沢山勉強して、世界平和とか社会とか学んだけど、
どうあがいても理想の世界など達成出来ないという絶望感やショックを味わったり、
自分の常識を超えるような奇跡を
たまたま見た宗教の儀式などで目の当たりにした途端、
「これだ!!!」とよい意味でショックが加わるわけです。
そして、尊師と呼ばれる存在を心から尊敬する事で、
尊師の言う事ならなんでも聞くようになるわけです。
逆になぜあなたの言葉は届かないのか?
では、なぜあなたが、自分の親、自分の子供、自分の恋人やパートナー、友達に、「もう今の状況なんとかしなよ!いい加減変わってよ!進歩してよ!」と訴えても変わらないのでしょうか?
それは先程言った
- 相手にとってショックが全然足りてない
- 相手にとってあなたは尊敬に値してない
この2つが大きな理由です。(本当はもう一つ理由がありますが、最後に話します。)
奥さんがお酒で体を壊してる旦那に「あんたいい加減お酒やめてよ!本当にもうやめて!」と涙ながらに訴えても変わらないのは、
奥さんが涙ながらに苦しむ姿は別に大したショックでないというのもあるでしょうし、
そもそも愛してはいても、尊敬はされてないという事です。
あなた自身も、尊敬する人の意見しか聞かないと思います。
例えば、以前自分の病気を治してくれた医師から「頭皮マッサージをするとハゲは治ります」と言われたら、「ああじゃあやってみよう。旦那にやってみよう。」と思うと思いますが、
ハゲた父親から「頭皮マッサージをするとハゲは治るぞ」と言われても、
「何言ってんだこいつ、お前がまずそれで治せよ」と思って、信じないですよね。
それと一緒で、尊敬してる人の意見しか人は聞きませんし、
逆に自分から変わろうと思う時は、何か激烈なショックが起こった時です。
離婚届を突きつけて、家を出ていく
例えば、お酒をやめてくれない、借金グセも直してくれない、そんな夫と結婚してて辛いなら、その夫が「本気でやべぇ!!これ本当にマジでやばいぞ!!」と大慌てになるほどのショックを与えなければまず変わる事は絶対にありません。
なので、一番簡単な方法は、妻が署名済みの離婚届をテーブルに置いて、荷物も全部持って実家にでも帰ってしまう事でしょう。
「もう借金を全部返して、お酒もやめてくれるまであなたとは会いません。」と一筆書いて連絡を断つわけです。
すると、夫は大慌てなわけです。
「ああ、今度こそ本気で直さないと、もう今まで通りの生活は出来なくなる。。」
と本気で変わろうとし始めます。
でも、ここでまだ帰っちゃダメですね。
帰ったとたん「もう許してもらえたんだ」と思って、また酒や借金を始める事でしょう。
だから、相手がちゃんと変わるまで、しっかり約束を履行するまで会わないという強い意志があなたにも必要でしょうね。
それくらい、人を潜在意識レベルから変えて修正するって大変な事です。
尊敬する人の一言は重い!
もしくは、その旦那さんが心から尊敬する人が、
一言ショッキングな事でも言ってくれれば、
一発改善されるなんて事も多々あります。
人は、自分が尊敬する人から、
ダメな奴だと思われたくない、嫌われたくない、
幻滅されたくないと思っています。
だから、例えば、自分が心から大好きな歌手から、
「俺、酒はもうやめたんだ。借金してる奴なんてのは最低だ。そんな奴は俺のファンには絶対いねぇよな!」のような発言でもあれば、
「あ、酒も借金もダメなのか。。やめよう!」と自発的に変わったりします
(まあ、そんな都合の良い事はまず無いでしょうけど。。)
例えば、借金がある事や酒癖が悪い事を、妻の父、母が知らなくて、
その事を実家に帰って伝えて、激昂した父母が、怒鳴りつけになんかくれば、
夫は「ああ、本当に俺は今まで何をやってたんだ。会心しないと。。」と変わる可能性もありますね。(ショック+信頼されていたい人を裏切ってしまったので)
つまり、相手を変えるには、
- その人が尊敬する人、信頼を裏切りたくないと思ってる人から、変わるように叱咤激励してもらう
- 自分も心を修羅にして行動し、相手を徹底的に窮地に追い詰める。
この2つが出来ない限り、まず相手は変わらないと思ってください。
実際、あるじゃないですか、テレビ番組とかで、
手術が嫌だ、怖いと泣き叫び拒否してた息子。そこに息子が大好きなスーパーヒーローが現れて、『大丈夫!君なら出来る。俺も付いてるぜ!』みたいに激励する事によって、子供も「うん、僕頑張る!」と変わるって事。
そう、尊敬している人の一言で重みが天と地に違います。
例えば、子供にとってみたら、親なんかより、叔父さんだとか、おじいちゃんだとか、好きなスポーツ選手だとか、スーパーヒーローだとか、
そういう人の言葉の方がはるかに響くわけです。
逆に親を変えようと思っても、子供を尊敬してる親っていうのはいないでしょうから、
息子、娘が親に何を言っても、まずそれでその人が変わる事はないわけですが、
だからこそ、強烈なショックが必要なのです。
その人にとって一番ショックな事、めちゃくちゃ苦しい事を出来る限り考えてみましょう。
- 2度と孫とは会わせない!勘当だ!と言って、連絡を断つ。
- 離婚届を突きつけて出ていく
- 自分が嫌われる覚悟で、思い切り相手を馬鹿にして見下して傷つける。
- みんなの前で相手を愚弄して、とんでもない赤っ恥をかかせる
- あなたが変わるまで2度ともう会いませんと告げて、連絡拒否
こういうふうに、結局の所、あなた自身が相手から本気で嫌われる覚悟が必要ですし、
あなた自身が相手から身が引き裂かれる思いで本気で距離を取る必要があります。
でも、これ以外にも、もっと簡単に それは自分を変える事です。 |
自分が変われば相手も変わる
実話ですけど、ある家庭で、60代のお父さんがどうも浮気してるっぽい事が発覚しました。
ご近所さんが「最近、お宅の旦那さんが、違う女性とお祭りで歩いてる所見たわよ」みたいな情報がちらほらと入ってくるのです。
家族がそのお父さんに詰め寄っても、「してるわけないだろう。ハッハッハ。」と言って、まったく気にも止めませんし、ケータイを見せろと言っても、壊れただの誤魔化して、まだ大丈夫だとお父さんは余裕だったんだそうです。
でも、お父さんがなぜそもそもそんなふうに変わってしまったかというと、
家族が悪いのです。
家族はみんなお父さんの存在なんか空気のような感じでないがしろにしていました。
気にも止めず、家族はお父さん抜きで外食に出かけたり、会話もお母さん中心。
誰もお父さんの事なんか大切にしてなかったのです。
そんなお父さんですから、そりゃ自分に優しくしてくれる女性が現れたら、そっちに尽くすに決まってるわけです。
その家族はこれからはもっとお父さんの事も大切にしよう。
いつも一声かけて、出かける時も一緒に出かけようと決めました。
お父さんがその女の所に行かなくても、
幸せを感じられるような空間を作るようにしたのです。
それから徐々にお父さんも家族に内緒でどっか行ってしまう事もなくなっていき、
そしてそこで孫が産まれた事によって、お父さんはもう孫命になったので、
浮気しに行く事は一切なくなったそうです。
この話から分かる通り、相手をダメにしてしまったのは、
あなた自身が理由であったりもするのです。
一緒にやるんだよ!
例えば、旦那が/妻が太ったというのも、あなたが太るようなものを買ってきて与えたり、
「残さず食べてね」なんて食べる事を強要してる可能性もありますよね。
私も妻に痩せてほしいといいつつ、ダイエットに良いフルーツは高いから買わないで、代わりにお菓子ばっか買ってて、そのせいで妻が痩せなかったり、
妻にばっか「食べるな」と言ってるのに、自分だけちゃっかりお菓子を食べてたりなんて事結構ありました。
逆に、自分も「妻にダイエットを押し付けるのではなくて、協力しよう」と決めて、毎日妻のウエストを自分が測って、カレンダーに書き込んで、「この1週間で〇〇センチ減ったよ」とか「俺は一緒にダイエットしたおかげでこの1週間で〇〇センチ減ったぞ」とか報告して、自分も妻と一緒に頑張ってる事や、本気になってる事を見せたり、
一緒に散歩に誘って、毎日散歩やランニングをしたり、
食事も自分が用意して、カロリー管理をする事で、妻もしっかり痩せ始めました。
あと、「ウエスト1cm痩せるたびに1万円あげるよ」というルールを作った時も、どんどん痩せました。
ここで、「いや、自分が妻のために一緒にダイエットしたり、いちいち測ってメモしたり、食事まで用意したり、一緒にランニングしたりって、そんなのやりたくないよ。あいつの課題なんだから、あいつがやらなきゃダメでしょ。俺は関係ないし、小遣いやるのも嫌だよ」っていう態度だと、やっぱり相手は痩せないのです。
まずは、自分を変える。それをやると、相手は引きづられて変わるのです。
自分の周りにいる人はみんな自分の鏡だと心理学ではよく言われますが、
結局、自分が面倒臭がってるから、相手も面倒くさがってやらない、変わらない。
自分が辛抱弱い、自分の決意が弱いから、相手も辛抱弱いし、決意も弱いのです。
だから、相手を変えたかったら、まず自分を本気にしなくてはいけないのです。
自分が嫌われる覚悟、自分が相手としばらく距離を置く本気の覚悟、自分が率先して協力する行動力、そういうのがあって、初めて相手は変わってくれますよという事です。
楽して相手を変えよう。そんな生ぬるい覚悟では絶対に変わらんという事を理解してください。
まとめ
- 人は尊敬する人の意見しか聞かない
- 人は強烈なショックを受けた時しか変わらない
- あなた自身が変わらないから相手も変わらないのだ
相手に嫌われる覚悟で、相手とお別れになる本気の覚悟で、
自分を修羅と化して行動に移すか、
逆に自分を変えて、相手と協力して、2人3脚で目標に進むか
この2つ、どちらを選ぶもあなた次第。
どちらも選べないという事は、
あなた自身が人を変えるに値しないくらい生ぬるいという事です。
そう、結局生ぬるい自分を変える事で相手も変わるのです。
しっかり胸に焼き付けて、やれる事を本気でやってみてください。