それは2週間前の事です。
「ねぇ、電気ケトルのスイッチ入れても、電気付かないんだけど」
と妻が言うので、私もカチカチとチェックするわけですが、確かにランプが付かず、
全然水が温まり始める気配がありません。
ああ、壊れたか。。買って1年半くらいかな。。
ただ、この時、ちょっと思った事があるんです。
ドンキでの運命の出会い(笑)
それは、以前ドン・キホーテに行った時、
デロンギのステンレス製の自分がまさに欲しいタイプの電気ケトルが売ってたんです。
他の店では、プラスチック製の電気ケトルばかりでステンレス製は売ってませんでした。たまに見つけても機能的に使いづらいものばかり。。私は過去にプラスチック製ケトルを使っていた時期があったのですが、プラスチック臭が嫌だったのと、だんだんプラスチックが劣化して、プラスチック粉が出るようになった事もあり、ステンレス製の電気ケトルをここ数年は使うようにしていました。
そして、そんなステンレス製の電気ケトルの中でも、自分が求めている、ワンタッチ蓋で、はめやすい台座、湯量目盛り、そして高級感のあるデザイン。。完璧じゃないか。。というまさに自分の条件が全部クリアされているデロンギ社の電気ケトルが目の前に現れたのです。
ただ、このデロンギのは、他社の製品に比べて高いんですよね。
1万円近くします。安い他社の電気ケトルであれば2000円以下でも買えるのにです。
値段が高いし、そもそも今使ってるケトル壊れてないのに、カッコイイという理由だけで今買うのはちょっとなぁ。。
という事で保留していたんです。
そして、今回壊れたから、アレ買っちゃおうかなと頭に浮かんだのですが、
1年半で壊れるのはちょっと早いだろ。。という事で、
自分で軽く分解してみて、中が湿って錆び始めてる部分があったので、
そういうのを軽く拭いて綺麗にして、元に戻してスイッチ入れてみたら、
あらら。。普通にまた動き出したよ(笑)。。
ボコボコボコ~とお湯が沸騰し、問題なく湧きました。
あれから2週間、問題なく動いていたのですが、昨日のお昼頃、いつも通りお湯を入れてスイッチONにし、1時間くらいした後に「あ、そういえば、さっきお湯沸かしたの忘れてた。。」と思って、ケトルを見に行きました。
「え?冷たい!?」普段は1時間くらい放置しても、まだ60度くらいで熱いのですが、普通に中の水は冷たいのです。
え?もしかして。。
そう、スイッチ入れても、ランプが付きません。
動いてませんでした。
つまりまた壊れたわけです(爆)。
「もう寿命なんだって。諦めて買い換えようよ。」と妻も言うので、
ずっとずっと欲しかった例のデロンギの電気ケトルを今度こそ~ドン・ドン・ドン・ドンキーへと進撃しました。
そして、電気ケトル売り場で目にした光景。。
展示品限り! 売り切り特価5000円 |
はうあ!!
これを見て、あなたなら、どう感じるでしょう?
私はこう思いました。
「もう展示品しか売ってないのかよ~!
なんてこった、やっぱり在庫があるうちに買っとくべきだった。。orz」
他にもステンレス製の電気ケトルはありましたが、
デザインや使い勝手などをチェックすると、どう考えても自分が求めているものではありません。
しかし、ここで私は思いました。ん?ちょっと待てよ。。と
「ちょっと待て、別に展示品でもちゃんと動けばいいよな。。よく見たら、全然キズとかないし、外観は問題なし。ホコリちょっと付いてるけど、別に洗剤で中洗えるし、洗えば新品ピカピカだし、保証書付きとも書いてある。しかも、半額じゃん。。」
そう考えたら、逆に誰かにこれを買われる前に、自分が買わなきゃ大後悔するぞ!と真逆の考えになりました(笑)。
急いで、その展示品をかかえ自分のカゴに入れて確保~!
もう一度、他のケトルもいろいろチェックしましたが、どう考えてもこのデロンギのケトルより欲しいものがありません。
というわけで、無事5000円で購入しました。
家に帰り、しっかり洗ってピカピカにし、
いざお水を入れて、スイッチON!
ボコボコボコ~。。
は、早い!沸騰までの速度が倍速じゃないか!!
今までは無名のメーカーの格安の電気ポットを使っていたのですが、
沸くまで10分以上かかってました。
それが、同じ量でなんと5分ほど。半分の時間で沸きビックリしました。
しかも、見た目も前よりかなりカッコよく、お部屋のインテリアとしても高級感UP。
妻も「いいね~コレ。」と気に入ってました。
これ買ってほんと良かった。。
そう感じ、とても幸せな気分になりました。
上が与えた最初から用意されたシナリオ
で、これって、そういうシナリオだったと思うんです。
自分の欲しいデロンギの電気ケトルをドンキで発見した。
↓
でもこの時は高かった
↓
展示品だけになり半額になった
↓
うちの電気ケトルがそのタイミングで(わざと)壊れた
↓
自分が買っても良いと思える価格で欲しい物が手に入った
コレは、私がこの人生ゲームを楽しむために「上」が考えたシナリオだったと思います。
上っていうのは、別の言葉で言えば、神だったり、集合無意識だったり、5次元生命体だったり、まあそんな感じのものです。デスノートの死神達のように、上から観ている連中の事です。
上は私がデロンギの電気ケトルが欲しい事を知っています。そしてそれを買うキッカケ、理由を与えてやろうとしてます。
つまり、ドンキでラスト1個になって、さらに店員が展示品を半額で売り出したタイミングで、我が家の電気ケトルを都合よく「上」が完全にぶっ壊したわけです。(電気ケトルってデスノートに書いたんでしょうw)
もしかしたら、1回目に壊れた時点で、ドンキでは在庫が多少安くなっていたので、
上はそのタイミングで買えばいいじゃんと思ってやったのかもしれません。
しかし、私が自分で直してしまったので『なに、お前直しとんねんw こっちがいいタイミングで壊して、お前が欲しいものを割引で買えるチャンスを作ってやったのに。。』と思ったかもしれませんね(笑)。
しかし、上はもう一度チャンスをくれました。もう一度、完全に在庫が無くなって半額になったタイミングでうちのケトルを再破壊してくれました。
「これでどうじゃ!よーし、ドンキへ急げ!お前の欲しいものを今度こそ手に入れろよ!」と唸る上w。
しかし、実際にドンキへ向かった私が取った行動は「展示品しかないのなら、買うのやめようかな。。」と上の目論見とは真逆の行動(笑)。きっと上の連中は全員揃ってズッコケたと思います。
『お前、せっかくチャンスを与えてやってんのに、ひねくれとるのぉ~。なんで素直に欲しいものが目の前にあって、それが手に入る状況があるのに、受け取らんのじゃあぁぁぁ・・』と。
映画やアニメなどを見てて、同じ事思う事って多々あると思うんですよ。我々は主人公の遠回りなおバカ行動を神視点で見てて「そっちはダメだって。。ああ~なんでそっち行っちゃうんだよ~!」みたいに思うじゃないですか。
この上のズッコケる音がギリギリ私に聞こえたみたいで、ハッと気付いて「いや、展示品だろうと、綺麗だし、半額だし、なによりずっと欲しかった奴じゃないか!これは買わないと絶対後悔でしょ!」と気づけたわけです。
結果大正解でした。
きっと上も「YES! YES! That’s what I’m talking about(それだよそれ)! いけ~!迷わずレジまで行ってさっさと買いやがれ~!」ときっとエキサイティングな声援を送って私の予想外の動きを楽しんでいたはずです(笑)。
素直になれば、欲しい物が手に入る
アレが欲しい。でもいつまで経っても手に入らない。。ああツイてない、不幸だ。。
そう思うのであれば、素直になる事が一番の近道です。
例えば、人って常に買わない理由を無意識に考えてます。
「もっと安いので良くない?」
「明日でもいいんじゃない?」
「展示品なんて壊れてそうじゃない?」
とか、いろいろ買わない理由を思考が思いつく限りひたすら提案してくるんです。
で、その思考の意見を取ってしまうと、欲しいものが手に入らないわけです。
そうではなく、本当にしたいと思ってる行動を取れば幸せが来ます。
上は、それをお膳立てしてくれてるので、ツンデレにならず、素直に手に入るものは手に入れれば良いわけです。そしたら強い幸せな気持ちを長期間得る事が出来ます。
例えば、もし私が「別メーカーのステンレスケトルが1800円で売ってるから、こっちの方がフタ取りづらいし、デザインもダサいけど、お金セーブ出来るからこっちにしよ」とそれを選んでいたら、
それは幸せではなかったはずです。
使うたびに「これフタがワンタッチじゃなくて使いづらいなぁ。。もう!!」みたいに文句を言いながら使っていたでしょうし、インテリアにも調和せず、なんか違うなぁ。。やっぱデロンギ買えば良かったなぁ。。っていうモヤモヤした気持ちをそのポットが壊れるまでずっと感じていたはずです。
別に特定の欲しいものがないのであれば、「じゃあ1番安いコレでいっか」でもいいと思うんですよ。例えば、ペットボトルのお茶とか牛乳とか、私はそういうのって味にこだわりがないし、違いも特に感じないので、安いのを選ぶ事が多いです。
そこにはなんの不満もありませんし、10円高い方が美味しかったと感じる事もありません。
でも特定の欲しいものがあるのに、値段が安いからこっちにしようみたく、せっかく目の前にチャンスがあるのに、それをひねくれて受け取らないと、不満ばかりを感じる人生、幸せを感じない人生になっていきます。
上はあなたを助けてくれます。もちろん平坦なストーリーなどつまらないので、時々イタズラしてくる時もありますし、我々が生きてるのは4次元(3D+時間)の世界なので、時間を飛び越えて一瞬で欲しいものを手に入れる事は出来ません。(詳しくはこちらの記事)
しかし上はそれを考慮して、ベストタイミングで事件を起こしてくれます。そしてそのラッキーを受け取るには素直になること。本当の気持ちに従う事、これが大事なんですね。