過去のイヤな思い出、トラウマ、毒親や別れた人との記憶などから開放されるために、
わざと過去を思い出して、対峙するみたいな療法があるじゃないですか。
私はあまりオススメしません。
人によってはそれで解決する人もいますが、
逆にせっかく忘れてたトラウマを自らほじくり返して、蘇らせて、
鬱のような症状に逆戻りしてしまう人も結構います。
では、過去に囚われないためには、どうすれば良いのか?
逆に「Let it go. = 手放す」のが良いでしょう。
*Let it go. と聞くと、某ディズニーアニメのせいで「ありのまま」という意味で覚えている方もいると思いますが、「それ(モヤモヤ)をどっかに行かせる=手放す」という意味なんです(笑) 過去を手放すなら「Let go of the past」なんて言ったりします。
この手放すという言葉も「どう手放してよいか分からない」という部分がありますよね。
それも交えて、過去への対処法を話していきます。
今は今、過去は過去
例えば、私自身、母の呪縛に長年苦しめられてきたというのがあり、
実家にいた頃は、いちいち人の一挙手一投足にケチを付けてくるので、
監視されているようで、とても気持ち悪く、眠れなくなる毎日でした。
それが、実家を出て開放された後も、
何か行動するたびに「きっと母だったらここでこんな文句を言ってくるだろう」と
浮かんでしまって、もう開放されたはずなのに、母の亡霊みたいなものを自分で作って自分を苦しめている事に気付きました。
ジョジョのスタンドみたいなのが自分にくっついて、自分を常に監視し、自分に文句を言ってるような感覚です(笑)。
そうここで、大事なのは、「もうその過去の異物はいない」って事なのです。
今はもう終わってる事であり、今という現実にちゃんと意識を合わせれば、
そこにはもう過去あなたを苦しめた人、苦しめた現象は目の前にいないのです。
そう、あなたは、もう開放されているわけです。
開放されているのに、過去に囚われているというのは、自ら過去の記憶を元に作った妄想ワールドに意識を飛ばしているのです。
心ここにあらずで、いつも何かアクションを起こすたびに、心が妄想世界(過去世界)に飛んでいるわけです。
逆に言えば、心が体と頭が一体になっていて、常に現実に意識を合わせていれば、
過去に囚われなくなります。
妄想世界に飛んでしまっても、すぐに「おっと、妄想に飛んでる。現実に集中!」と
意識を戻す事が大切です。
妄想に飛んだら戻す。飛んだら戻す。を毎回繰り返しているうちに
妄想に段々と飛ぶ回数、感覚が減ってきて、思い出さなくなります。
「今はもうその人は実際目の前にいないし、自分は安全なんだ」という事を
しっかり認識してください。
妄想世界で、あなたの悪口を言ったり、あなたに嫌がらせをしてくる人というのは、
現実には今は存在してないのです。
例えば、私のように「ここで母がいたなら、こう言ってくるだろう」というのも、
所詮は私の妄想であって、本当にそう言うかは分からないですし、
それ以前に今、母は目の前にいないので、言われる事は100%ないのです。
そう自分の妄想が作り出した亡霊を現実世界に呼び出してるだけで、
その妄想を消してしまえば、もう過去に囚われる必要はなくなります。
実際、私も「母の事を思い出したくないのに、自ら思い出すような事をやってたんだな」と気付いて、それをやめた所、本当に囚われなくなりました。
なので、例えば、「きっとこんな事やったら母に怒られるだろうな」と思ってしまったら、
「なんで母親基準で考えてるだ?もうガキじゃないんだし、嫌いなんだから、なんで嫌いな奴の基準で考えるの?いちいち母親を出すなよ、もう大人なんだから自分基準で考えろ」って自分に言います。
そう、亡霊を手放すのです。
意識して欲しいのは、過去は過去であって、もう無いって事です。
あなたがいるのは、今であって、過去ではないのです。
だから、フラッシュバックしてきても、「今はもう起こってない。今は安全だし、幸せだ。」という事を意識を現実に戻して辺りを見回して、再認識してください。
過去と今をしっかり切り離してください。
例えば、あなたが「前世で〇〇だったから辛かった」って、いちいち前世や前前前世の事を思い出して、前世に囚われたりしないですよね(笑)。
過去も前世だと思って、切り離してください。
というのも、人間いくらでも変われます。
私も、泣き虫で臆病だった時期もあれば、
とても強気で尖っていた時期もあります。
結局の所、その時、その時で新しい人格(ゲシュタルト)を人間は作っているので、
過去は関係ないのです。
逆に言うと、「自分がこんなにダメなのは、過去こういう事があったせいだ」と
今のダメな自分を肯定するための言い訳として過去を引っ張りだしている場合もあります。
(嫌われる勇気のアドラーもそう言ってますよね。)
その過去の嫌な出来事を周りとの会話で出す事で、
お慰みや同情を貰えるので、心地よいのです。
その過去の出来事と決別して、新しい自分になってしまうと、
もう失敗しても言い訳が出来なくなるので、
今の失敗しても言い訳できる、同情してもらえる自分で居続けるために、
過去を手放さない人っていうのは結構いますよ。
でも、過去に生きてると、過去にエネルギーをどんどん奪われるので、
「自分を変えよう!新しい人生を歩もう!」っていう意欲、やる気も湧かないんですよ。
そこに回す分のエネルギーが全部過去や妄想に流れてしまっているんで。
人間、臨場感が強い方を現実と捉えるんで、
今という現実より、妄想世界に臨場感が高まってしまうと、
妄想世界の方が現実で、現実が妄想でみたいになってしまいます。
そうなると、俗にいう病んでる人になっちゃうわけです。
ちょっとここで大事な事をまとめますね。
まとめ
- 意識を常に現実に戻す。妄想に飛んだら、すぐ意識を戻すを繰り返す。
- 亡霊を作ってるのはあなた自身。あなたの妄想が亡霊を生み出している。
- 自分基準でこれからは考える。過去基準、亡霊基準で考えない。もう大人なんだから。
- あなたを傷つける過去の人物、出来事は今はもう無い。あたりを見回して、自分が今は安全な世界にいる事、今それは起こってない事を再認識する。
- 過去は前世と同じで、今は今。しっかり切り離す。
- 今のダメな自分であり続けるための口実として、わざと過去を握りしめてないか再確認。
- これからは新しい自分として生きる。(強い自分の作り方はこちらの記事)
今はもう起こってない。これが大事なのです。
過去は過去、今は今、妄想は妄想、現実は現実。
しっかり切り離して、Let 過去 go. Let 妄想 go. してください。
そしたら、これからの人生を生きるためのエネルギーが溜まりますから、
やる気や生きる意欲、人生を楽しもうという気持ちが湧き上がってきますよ!
人生は楽しむためにあります。今から人生楽しみましょう!